れこめんどようび
華の金曜日から華の土曜日へ。
昨日華金に水山さんと梅田のメガ本屋に行き、お互いお勧めの本を一冊ずつ買おうと提案があった。
ずっと面白いって思ってるお兄さんのお勧めってどんな本なんだろう?
とても興味深くって、ノリノリでメガ本屋をうろちょろちょろちょろ。
私は読んだ本との再会を果たしつつ、西澤保彦の『七回死んだ男』をごり押し。
っていう小説。一番好き。
水山さんのお勧めは、重松清の『とんび』。
泣いた作品とお聞きした。
小説で泣くはたまにあるけど、本筋で泣いたことって無いよなー。
レジにてシャキーン、そして手元にハロー。
本日華土。
朝から何もない、読読日和。
軽く身支度、目元にメガネ、耳元にイヤホン、口元にリップクリームと万全な状態。
(1つ気になると全く集中できない)
休憩込みで4時間弱ぶっ通しの読書。
重松清著『とんび』を読了。
結論から言う。
初めて本筋でグッときてめちゃくちゃ泣いた。
ヤスさんの優しさと不器用さがとてもアンバランス。
「違う!そうじゃないんだよ...」って言いたくなるし本人も自覚してるところが数度あり、胸を苦しくさせた。
不器用なコミュニケーション、その中で優しさをたくさん感じた。
そういう人だって周りの人たちがわかってて、支えてもらってるところで、この人みんなから愛される人だなあって。
歳を重ねてもずっと不器用、でもずっと好き。
息子のアキラは、たくさん周りからの愛情を受けた優しい好青年。
苦労もあるけど、自分の好きなようにのびのびと生きてる印象。
彼が持つ優しさが最後の最後まで広がってて、そこでグッとくるものがあった。
好きなシーンは幼いアキラとヤスさんが海へ行くところ。
ヤスさんが抱きしめながら言った言葉に、涙が止まらなくなった。
家族って?愛情って?泣ける??と思って読み始めたのだが、
自分にないと思ってたグッとくるところがたくさんあって、ほっこりじんわりする一冊だった。
紹介してもらえて、出会えてよかった一冊!
こういう読書もめちゃくちゃ楽しい〜!!!